猫を飼っていると、いつの間にかお部屋に独特なにおいが染みついてて、「もしかしてうちの子が原因かも?」と悩むことも多いですよね。
でも、猫のにおいは正しい知識とちょっとした工夫で解決できることがほとんどなんです。
この記事では、猫の習性もふまえて、においの原因と具体的な対策を徹底解説します。

大切な愛猫と飼い主さんが、毎日もっと快適に過ごせるヒントにしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 猫が臭う3つの主な原因
- 場所や原因別の具体的な対策法
- その臭い、もしかして病気のサインかも?
- ペットにも安全な消臭剤の選び方
1. 猫が臭いと感じる3つの主な原因
健康な猫は本来、体臭が少ない動物です。これは、獲物に気づかれないようにおいを抑えるという、野生時代からの習性によるものです。
それでも臭いが気になる場合、その原因は大きく3つに分けられます。
簡単に原因と対処法について表にまとめてみました。
臭いの原因 | 特徴的なサイン | 解決策 | |
体臭 | 加齢によるグルーミング不足 | 毛がバサバサになる ふけがでてくる | 毛のケアとブラッシング |
排泄物の臭い | 尿や便が体について起こってしまう | 適切なトイレ環境の確保 おむつの使用(必要な場合) | |
寝床に繁殖した 雑菌の臭い | 寝床についているトイレや嘔吐物 | 寝床の定期的な洗浄と交換 | |
口臭 | 歯肉口内炎の可能性 | よだれ 食欲低下 口臭 毛づくろいの減少 | 獣医に相談 定期的な病院チェック |
歯周病の可能性 | 歯肉炎が進行し出血や痛み 歯のぐらつき | 歯周病の 現状をチェックする 定期的な 病院検査 | |
病気 | 外耳炎による臭い | 左右の耳の臭いが違う 鼻をつくような臭い | 病院での診断と適切な処置 |
腎臓疾患による臭い | 飲水量と尿量の増加 口臭がある | 早めに病院へ | |
胃腸炎 | 口臭がきつくなる | 早めに病院へ | |
肛門腺の臭い | 分泌液がたまってしまい臭う | 自宅で肛門腺を絞る 病院で処置を受ける |
原因1:猫の身体からくる臭い
体臭にも3つの原因があります。
- グルーミング不足
老猫や病気の猫は、毛づくろいが億劫になり、皮脂やフケ、排泄物が体につきやすくなります。 - 口臭
歯周病や口内炎が原因のほか、腎臓病や糖尿病など内臓疾患が原因で特有の臭いを発することがあります。 - お尻の臭い
肛門腺に分泌液が溜まったり、うんちが毛に付着したりすることが原因です。特に長毛種は注意が必要です。
グルーミング不足


実は、猫に体臭はほとんどありません。
これは猫の習性とかかわりがあります。
猫は単独行動をするため体臭があるとせっかくの獲物に気づかれてしまいます。
そのため、猫は普段からわずかなにおいもグルーミングで消しているのです。
ですが、老猫はグルーミングの回数が減ってくるので、毛がバサバサになりやすい。
また、回数が減ってくることで体の表面にフケや、汚れが残ることで臭いやすくなります。
- こまめなふき取りやブラッシングで清潔にしてあげましょう。
- 介護が必要な猫は、流動食が口元や胸元についてしまい、放置すると細菌が繁殖しやすくなります。
- 皮膚炎の原因にもなりますので、固まる前に清潔にしてあげましょう。



シャンプーはしたほうがいいの?



シャンプーは短毛種の猫なら
基本、必要ありません。
ブラッシングや、ぬるま湯で湿らせたガーゼや蒸しタオルで、
軽くふき取ってあげるだけで十分です。
長毛種の猫は、毛が絡みやすいので、
シャンプーで汚れをとったほうが、毛玉防止になります。
必要に応じてシャンプーを使いましょう。
お役立ち便利グッズ
ドライシャンプー


シャンプーシート


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そんな時は飼い主さんが、こまめにグルーミング代わりにお手入れしてあげましょう。
口臭


老猫の臭いの原因の2つ目は口臭です。
歯周病や口内炎が原因のほか、腎臓病や糖尿病など内臓疾患が原因で特有の臭いを発することがあります。
歯肉口内炎や歯周病は若いうちから、予防するとが大切ですが、なってしまってからでも、
早いうちに病院で検査や治療をして少しでも猫の負担を減らしてあげましょう。
猫の口内炎は口の中に広く炎症が起きる状態です。
歯周病や、猫カリシウィルスなどの感染症でおこることもあります。
口内炎の症状としてよだれが多いのがのが特徴的ですが、臭いのあるよだれで毛づくろいをすることによって、体に臭いがついたり、
毛玉ができやすくなったりしますので、早めに対処してあげましょう。
口内炎のサイン
- よだれがでる
- 食欲がへる
- 口臭が出る
- 毛づくろいをしなくなる
以上の様子が見られたら、早めに病院を受診しましょう。
また定期的なチェックも対処法として有効です。
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お尻の臭い
肛門腺に分泌液が溜まったり、うんちが毛に付着したりすることが原因です。特に長毛種は注意が必要です。
猫の肛門近くには、ちょうど、4時と8時の位置に臭い袋のような器官があります。
これは肛門嚢(こうもんのう)と呼ばれ、分泌液がつまっています。
普段は、排せつ時にウンチと一緒に出ますが、肛門嚢が生まれつきふさがりやすい子や、
病気などの炎症で袋の穴がふさがれていると、分泌液がたまってしまいます。
この分泌液はとても臭いので、定期的にチェックしてあげましょう。
分泌液がたまり続けると、炎症をおこして、ひどくなると感染症を起こして化膿したり、破裂したりすることもあります。
定期的に飼い主さんが絞ってあげてください。
また、ちょっと慣れないと難しいので、獣医さんに相談するか、動物病院で絞ってもらってください。
原因2:トイレまわりからくる臭い


- 排泄物の放置: アンモニアや分解物チオールによる刺激臭は、放置すると部屋全体に広がります。
- 猫砂やトイレの汚れ: トイレ容器にこびりついた汚れや、猫砂の交換不足も不快な臭いの元です。
- スプレー行為: 去勢していないオス猫のマーキング行為は、特に強い臭いを放ちます。
猫の状態に合っていないトイレを使っていると、トイレを失敗することも増えます。
排泄物が体についてしまい、
それが臭いの原因になります。
また、介護が必要な猫はおむつから尿や便がもれて臭うことが多いので、体に合ったおむつを選んであげましょう。
- トイレの見直しから始めてみる
- スロープをつけて、トイレに入りやすくする
- こまめに体を拭いてあげたりして、体についた排泄物を取り除いてあげる


老猫になると失禁も多くなります。
トイレにすぐにいけるように、快適に排せつできるようにしてあげてくださいね。
介護が必要な猫は、長時間、便や尿がついている場合があります。
ふき取りだけでは、臭いがとれません。
そんなときは、ペットシートを敷いた上で
ぬるま湯をかけて洗ってあげましょう。
毛を濡らしますので、しっかり水分をふき取って乾燥させてください。
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おしりふきシート
ペットボトルに装着する園芸用のシャワーは100均でも買えます。


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原因3:生活環境からくる臭い


- 寝床やベッドの汚れ: 猫の寝床には、皮脂や唾液、体毛などが溜まり、雑菌が繁殖して臭いの原因になります。
- 食べ残し: ウェットフードやドライフードの食べ残しを放置すると、腐敗して悪臭につながります。
- 部屋の換気不足: 窓を閉め切ったままにすると、臭いが室内にこもりやすくなります。
老猫になると寝床にいる時間が増えます。
猫が嘔吐した後や、排泄物がついた状態など
猫に汚れがついたまま寝床に戻ってしまい、
汚れてしまうなんてことも多々あります。
洗うことが少ないと、雑菌が繁殖してしまい臭いの原因に。
特に寝たきりの猫の場合は、排泄物がついてしまうことが多いので、こまめに洗って清潔を保ってあげましょう。
臭いの原因を取り除くことができます。
猫の寝床は乾きづらいので、洗い替えを用意しておきましょう。
お役立ちグッズ


環境による臭いの原因は、消臭剤のカンファペット
体も拭けて効率的だしコスパもいいです。
安全対策もしっかりされていますので、
気になる方は参考にしてみてくださいね。
3. その臭い、もしかして病気のサインかも?


「突然、今までとは違う強い悪臭がする」
「いくら掃除をしても臭いが消えない」
「猫の行動に変化が見られる」
といった場合は、病気が隠れている可能性があります。
特に口臭、お尻の臭い、皮膚の臭いは、歯周病や腎臓病、皮膚疾患などのサインかもしれません。
急な悪臭や異変に気づいた際は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
猫の耳にはノミやダニがすみつきやすく
月に1~2回は手入れが必要です。
- 左右の耳の臭いの違い
- 鼻をつくような臭い
- 黒いねばついた耳垢がついている
- 血がついていたり赤くはれている
上記の症状が見られた場合は外耳炎が疑われます。
病院を受診して処置してあげましょう。
猫がリラックスしているときに、ぬるま湯で湿らせて硬く絞ったガーゼやコットンを、人差し指に巻き、耳の穴から外側へむけて優しくふいてあげましょう。
外耳炎に疑いがある場合は、無理にやらず病院で指示をうけてください。
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腎臓疾患
老猫になるほど腎臓疾患にかかりやすくなります。
- 口臭がひどくなる
- 飲水量や尿量がふえる
これらの症状が見られたら可能性を疑ったほうがいいでしょう。
早めに、病院を受診して検査を受けましょう。
胃腸炎
胃腸炎を起こしやすい猫も口臭がきつくなります。
何らかの基礎疾患を持っている猫は、胃腸炎を発症しやすいので、定期的に病院でチェックしてもらいましょう。
老猫になると、消化器官も弱くなりドライフードも胃の負担になります。
ふやかしてあげたり、ウェットフードを取り入れてあげましょう。
それでも、改善されないようなら早めに病院を受診しましょう。
4. 失敗しない消臭剤の選び方


猫の臭い対策には消臭剤も非常に有効ですが、選ぶ際には注意が必要です。
香りでごまかすタイプではなく、臭いの元を分子レベルで分解するタイプがおすすめです。
特に、猫が舐めても安全な成分のものを選ぶと安心です。
猫の臭い対策には、ペットにも安心な消臭剤のカンファペットがおすすめです。
トイレや寝床はもちろん、お手入れにも幅広く使えて、猫がなめても安全!実際のレビューもぜひご覧ください。
我が家のおすすめ
我が家で最強のお役立ちグッズはカンファペット



カンファペットって何?



カンファペットはペットの目や口に入っても安全


愛猫のトイレの臭いはもちろん、耳のお手入れや、おしりのお手入れにも使える優れもの。
業界初「東京都ベンチャー技術大賞 奨励賞」を受賞した技術でにおいの原因をもとから分解してくれます。
今までの説明であげた3つの臭いの中でも
体臭や排便排尿後の臭いを解消してくれます。
また、安心安全な成分でできているので、
ペットのお手入れや、介護の必要な猫ちゃんのベッドの除菌や消臭にも使えて
とても便利な商品だと思います。
私もお試しセットを購入して試してみました。
我が家のニャンズで試したレビュー記事もありますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ


猫の臭いは不衛生の証ではなく、年齢や体調、生活環境によって変化します。
正しい知識と毎日のちょっとしたケア、便利なグッズを活用することで、飼い主も猫も快適で幸せな毎日を過ごせるようになります。
「あれ、なんか臭う?」と感じたら、それは愛猫があなたに送る大切なサインかもしれません。



愛猫の健康と幸せのために、今日からできることから始めてみましょう。
Q&A
- 猫の臭いはどこから?
-
身体だけでなく、排泄物や寝床の汚れ、口臭、病気の可能性もあります。
- 毎日できる臭い対策は?
-
ブラッシングや体拭き、トイレ・寝床掃除、そしてペットに優しい消臭剤の活用が有効です。
- 消臭剤は本当に安全ですか?
-
安全な成分でできた消臭剤であれば、猫が舐めても安心です。香りでごまかさず根本から消臭するタイプを選びましょう。
- トイレの臭いが消えません。何かコツは?
-
排泄物をすぐに片付け、週に1回程度の丸洗いをおすすめします。猫砂を消臭効果の高いものに変える、部屋の換気をこまめに行うことも効果的です。
- 部屋の臭い対策としてアロマや香水を使ってもいい?
-
猫にとって有害な成分が含まれているアロマや香水も多いため、安全性が確認できないものは使用しない方が良いでしょう。猫が舐めたり、直接吸引したりすると中毒を起こす危険性があります。