猫を飼っている方々にとって、外出する際に気になるのが猫の留守番ですよね。
心配な気持ちのまま出かけるのはつらいものです。
そこで、この記事では、猫の留守番対策について詳しく解説いたします。
猫の留守番について詳しく知りたい。
安心して外出したい。
そんなあなたにぜひ読んでもらいたいです。
本記事では、留守番の基本的なポイントから、具体的な対策方法まで、7つのテクニックを紹介。
猫がストレスを感じずに安心して過ごせる方法や、適切な環境を整えるためのポイントについても詳しくお話しします。
ご自宅に猫を置いて外出する際に不安を感じている飼い主さんは、是非この記事を参考にしてみてくださいね。
1. 猫を留守番させる際のストレスや寂しさへの対策
ストレスの原因は何?
猫は独立心が強く、留守番も問題なくできる動物です。
それでも長時間留守番をするとストレスや寂しさを感じてしまうことがあります。
では、どんなストレスがあるのでしょうか?
猫らしい本来の暮らしができない環境からくるストレス
猫は本能がみたされない環境ではストレスを感じてしまいます。
例えば家猫にとってお部屋は自分のテリトリー。
そのテリトリーの中で異常がないかをつねに確かめていたいという本能があります。
部屋を見渡せる高いところが好きなのもそのためです。
高いところは部屋をチェックできるうえに、安心感を覚える場所でもあるため、
見渡せる場所がないとストレスの原因になります。
キャットタワーや高いところを用意しておくと猫ちゃんのストレス緩和になるので
高く見渡せる場所を用意してあげてください。
キャットタワーじゃなくても、本棚などでも代用できますので
愛猫が安全に上り下りできる場所を用意してあげてくださいね。
隠れ家のような安心できる場所もないとストレスを感じます。
このように猫本来がもつ習性に適した環境がないとストレスを感じてしまうのです。
猫の習性にマッチした環境を整えてあげましょう。
飼い主が長時間いないことが続くと寂しさからくるストレス
お留守番に慣れていない子や不安が強い子は飼い主が長時間いないと寂しくてストレスを感じてしまいます。
特に分離不安の子は注意が必要です。
ストレスへの対処法
猫の留守番中にストレスや寂しさを軽減するための具体的な対策について以下にまとめました。
適切な運動を増やす:
猫は運動を楽しむ生き物です。 留守番前にじゃらしやおもちゃで遊んで疲れさせておいて、運動不足を予防しましょう。
安心できる場所の提供:
猫のために安心できる場所を用意しましょう。 キャットベッドやキャットタワーなど、居心地の良い場所を確保します。
食事と水の確保:
十分な食事と水の確保をしておくことで、猫の欲求を満たしストレスを軽減します。
静かな環境:
テレビやラジオをつけることで突然の音にびっくりする場合があります。
静かな環境で安心していられるようにしましょう。
監視カメラの活用:
監視カメラを使って留守番中の様子を観察することで、状況を把握し、必要であれば対応できます。
ストレスだと思われる兆候は?
猫がストレスや寂しさを感じている場合には、以下の症状が現れることがあります。
- 鳴き声が増える
- 物を壊す行動が増える
- トイレのトラブルが起きている
- 食欲不振が見られる
- 無気力になる
これらの症状に気づいたら、以下の対策を試してみてください。
不在時間の調整:
在宅の時間を短縮することでストレスを軽減できます。
リラックスできる環境の整備:
猫が安心して過ごす場所を提供し、環境を整えましょう。
飼い主の匂いを残す:
使用済みの衣服や毛布を守ることで、飼い主の存在を感じさせます。
心地よい刺激の提供:
キャットタワーやおもちゃを配置して、猫が楽しめる環境を作ります。
猫のストレスを軽減するためには、猫の性格や好みを見極め、個人のニーズに合わせて対策を試してみることが重要です。
また、症状が続く場合は獣医師に相談することをおすすめします。
2. 猫が安心してお留守番できる環境作りのポイント
猫が安心してお留守番できる環境を整えるポイントと必要な項目について以下にまとめました。
猫が安心してお留守番できる環境作りのポイント
キャットタワーで上下運動を:
猫は高い場所が好きです。 キャットタワーを設置することで、上下運動や隠れる場所を提供し、安心感を与えます。
お気に入りの場所:
猫が好きな場所にお気に入りのクッションや毛布を置き、くつろげるスペースを確保します。
適切な照明と音:
明るすぎず暗すぎない照明を控えめ、静かな環境を提供します。
トイレの配置:
トイレを近くに置くことで、猫が必要なときにすぐ利用できます。
猫のお留守番で必要なもの
新鮮な水:
常に清潔な水を用意し、猫の喉のスッキリを癒します。
キャットフード:
健康的な食事を提供するため、栄養バランスの取れたキャットフードをご用意しております。
キャットタワーやおもちゃ:
刺激的な遊び道具を用意して猫の運動に興味を持ちます。
毛布:
お気に入りの毛布を置くことで、猫が安心してくつろげる場所を作ります。
トイレ:
きちんと掃除されたトイレを配置して、猫のトイレニーズにお応えしましょう。
お気に入りの場所:
猫が好きな場所に猫用ベッドやクッションを配置し、くつろげるスペースを提供します。
これらのポイントとアイテムを取り入れて猫の留守番環境を整えることで、猫のストレスや不安を軽減し、安心してお留守番できる状態を整えることができます。
3.猫が留守番中に起こりうるトラブルと回避方法
猫の留守番中にはいろいろなトラブルがおこることも予想して回避できるものは事前に対処しておきましょう。
事前に対処しておくことで、猫ちゃんの安全と健康を守ることができます。
窓やドアをしっかり確保する:
窓やドアが開いたままだと猫が脱走する可能性があります。
風の通りをよくするために少しだけというのはやめておきましょう。
危険な場所や物を避ける:
猫が怪我をしないよう、鋭利な物や危険な場所に近づけないようにしましょう。
出かける前には部屋を片づけておくことが大切です。
コンセントを抜く:
コード類を噛んだりしないよう、コンセントを抜くことで電気の事故を防ぎます。
誤飲に注意する:
小さな物や紐などがあると、猫が誤って飲み込む可能性があります。
危険なものを隠し、遊び道具は安全なものを用意しましょう。
人間用のサプリメントなども注意です。猫にとっては猛毒となるものもあるのできちんと保管しておきましょう。
閉じ込め防止策として:
閉じ込められないように、クローゼットやドアの隙間に気を付けてください。
ドアストッパーなどをドアの上部に取り付けるのも効果的です。
物を片づける:
倒れるものや部屋のものを整理し、猫がケガをしないようにしましょう。
お気に入りの場所を確保する:
猫が快適に過ごすスペースを確保して、安心感を与えます。
季節ごとの注意:
冬は低温やけどに、夏は熱中症に気を付けましょう。
冬場、低温暖房器具の近くでの長時間の過ごし方により低温やけどもあります。
室温を調節して猫の健康を守りましょう。
お留守番時のトラブルとして以下の点にも注意が必要です。
トイレの粗相:
トイレを使用しないで粗相する可能性があります。
トイレを近くに配置し、清潔を保ちましょう。
エアコンの動作ミス:
エアコンの設定を誤ってしまう場合がございますので、自動運転や温度設定にご注意ください。
ゴミ箱あさりや盗み食い:
ふたのついたゴミ箱やごみをこまめに処分しておきましょう。
これらの対策で、猫の留守番中のトラブルを極力抑え、安全で快適な環境を確保することができるでしょう。
ぜひ、最初のうちはチェックリストにして気を付けることを習慣化してみてください。
ちょっとの手間で、猫ちゃんの命にかかわるトラブルを回避できます。
4.猫のお留守番期間と準備・注意
お留守番の期間はどれくらいまで?
猫のお留守番の期間は、一般的には1~2日程度が適切とされています。
長時間のお留守番では、猫のストレスや孤独感が増加する可能性があるため、それ以上長期になる場合はペットシッターやペットホテルの利用、もしくは知人や実家へ預けることも検討してください。
長時間のお留守番に必要なアイテム
食事と水の供給:
自動給餌器や水飲み器を使用して、猫に必要な食事と水を確保します。
トイレの準備:
清潔なトイレを用意し、猫が快適に利用できる環境を準備します。
いつもよりトイレの数をふやしておいておきましょう。
猫はきれい好きなため、トイレが汚いと入らなくなります。
ベッドなどで粗相をしたり、トイレを我慢して膀胱炎にもなってしまいますのでトイレの数は十分に確保しましょう。
安心できるスペース:
猫がくつろげる場所を確保し、お気に入りのベッドや毛布を用意します。
遊び道具:
おもちゃやシャカシャカトンネルなどの遊び道具を配置して、猫が飽きないように工夫しましょう。
その際に、細かいおもちゃやひも状のものは誤飲の原因になりますので決しておいていかないでください。
長期のお留守番にあったら便利なもの
カメラや監視機器:
外出中の猫の様子を確認できるカメラや監視機器を設置することで、安心して外出できます。
ペットシッターサービス:
長時間のお留守番の際には、信頼できるペットシッターサービスを利用することで、猫の世話を任せることができます。
獣医への連絡先:
緊急に備えて、獣医の連絡先や判断の動物病院の情報を準備しておきましょう。
猫のお留守番を計画する際には、猫の健康と安心を最優先に考え、必要な準備と注意を怠らないようにしましょう。
5.猫が分離不安を感じる場合のお留守番対策
声掛けの習慣を見直す:
部屋を出る際に毎回声をかけることで、猫が飼い主の存在に依存しやすくなります。そのため、声掛けをやめて少しずつ慣れてもらうことが大切です。
留守番の練習:
短い間でも、徐々に留守番の時間を延ばす練習を行います。
これらの対策を実践することで、猫の分離不安を軽減し、安心してお留守番できるようサポートすることができます。
6.猫のお留守番緊急時の準備と対策
留守番の最中にどんな緊急事態があるかわかりません。
いざというときの、緊急対策も日ごろから考えておきましょう。
遠隔地にいてすぐに帰れないときも、知人や家族にお願いしておくといいでしょう。
またペットシッターに頼む際も日ごろの猫の情報をすぐに共有できるようにしておくとあわてずに対処ができ、猫もすぐに助けることができます。
獣医の情報を用意する
緊急に備えて、近くの動物病院や獣医の連絡先を控えておきましょう。
緊急連絡を共有する
頼れる友人家族や緊急連絡先をお知らせします。
ペットシッターや近所の協力者
信頼できるペットシッターの情報を手配するか、近所の友人や親戚にお願いして、緊急時に猫の配慮をしてお待ちしております。
緊急用キットを準備する
猫の緊急用キットを用意し、必要なものをひとつか所にまとめておきます。食事や医薬品、トイレ用品などを忘れずに用意します。
家の中の危険箇所を確認する
猫が留守番中に安全でない場所や危険な物体に接触することを防ぐため、家中の危険箇所を確認し、取り留めておきます。
監視カメラやアラート設定:
必要であれば、家に監視カメラを設置し、異常があった際にアラート通知を受けられるセキュリティシステムを活用します。
緊急時の行動計画:
緊急時の計画を事前に考え、どのように対応するかを家族や共同生活者と共有しておきます。猫の安全を守るための行動を確認しておくことが重要です。
これらの準備と対策を実施することで、緊急時も冷静に対応でき、猫の安全と健康を守ることができます。
7.猫のお留守番とアフターケアに関する疑問と注意
猫のお留守番で飼い主が知っておくべきこと
猫はお留守番中、以下のような行動をします。
猫はお留守番中何をしているの?
- お気に入りの場所でうたたねを楽しみます。
- お腹がすくとフードを食べます。
- のどがあれば水を飲みます。
- 毛づくろいをしてまたうたたねをします。
- トイレに行って遊んだり、窓辺で飼い主の帰りを待ちます。
不安傾向が強い猫は、放置中に眠ったり、ゴミ箱をあさったり粗相をすることがあります。
猫の留守番はいつから?
子猫は一人ぼっちになると仲間を呼び、泣いて家の中を探し回ることも。
特に、普通のフードを一人で食べられるようになる前は、長時間の留守番は避けるべきです。
猫のお留守番中の気持ち
猫はマイペースな生活を送りつつも、飼い主の休みを感じて寂しい気持ちや不安な気持ちを抱くこともあります。
帰宅する時間になると喜びや優しい気持ちを示すことも。
アフターケアの大切さ
留守番から帰宅した後も、猫は飼い主の愛情をたっぷり注いであげましょう。
猫の留守番は寂しいものであり、飼い主との絆を守るためにも、快適な環境と十分なアフターケアを提供することが大切です。
まとめ
以上、7つのテクニックを紹介しました。
猫も飼い主さんもお留守番は不安です。
何事もなく無事にお留守番ができてくれればいいと思います。
お留守番は仕方ないとはわかっているけれど、
できるだけ、早く帰ってそばにいてあげてくださいね。それが、一番安全で幸せだと思います。