猫の介護と仕事、辞めるべきか|私が会社員に戻って気づいたこと

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「もう、仕事と猫の介護を両立する自信がありません。」

「仕事を辞めた方がいいのでしょうか」

猫の介護が生活の中心になると、仕事へ行くことさえつらく感じる日があります。

私自身も、介護が必要な猫と暮らしながら会社員を続け、最終的に退職しました。その後は在宅で働きましたが、結局、現在は再び会社員として働いています。

その経験から今思うのは、「猫のために仕事を辞める」という決断そのものが、正しい・間違いではないということです。

ただし、辞める前に「介護に必要な時間」「辞めたあとのお金」「ほかに使える選択肢」の3つだけは、必ず整理しておいた方がいいと感じています。

私は猫のそばにいられる時間を選んだことを後悔していません。

一方で、在宅で働けばすべて解決するわけではなく、安定した収入を失う大変さも経験しました。

この記事では、猫の介護と仕事の両立に悩んでいる方へ、辞める前に考えておきたいことを、私自身の経験も交えながら紹介します。

この記事でわかること
  • 猫の介護で仕事を辞めるべきか考える前に整理したいポイント
  • 介護に必要な時間の把握のしかた
  • 仕事を辞めた場合の収入と支出の考え方
  • 有給休暇や外部サービスなど、辞める前に使える選択肢
  • 在宅勤務やフリーランスなど、仕事を続けながら介護する方法
目次

猫の介護で仕事を辞めるべき?と悩んだら最初に考えたいこと

猫の体調が急に変わり、仕事と介護の両立が難しくなると「辞めるべきか」という言葉が頭から離れなくなります。

焦って結論を出す前に、まずは今の状況を落ち着いて整理することが大切です。

辞めたい理由を3つに分ける

「仕事を辞めたい」と思ったら、まず理由を「時間」「体力」「お金・仕事」の3つに分けてみましょう。

朝晩の介護時間が足りないのか、夜間介護で体力が限界なのか、急な通院で仕事を休めないことが問題なのかによって、取れる対策は変わってきます。

時間が理由なら勤務時間の変更、留守中が不安なら家族や見守りサービス、体力が理由なら介護方法そのものを動物病院へ相談するなど、退職以外の解決策が見つかる場合があります。

決断を急がない

介護は猫の状態によって、必要なケアの量が日々変わります。

今つらいからといってその場で退職を決めてしまうと、後から選べたはずの働き方を見落としてしまうことがあります。

まずは一週間、介護と仕事にどれくらいの時間を使っているかを記録してみましょう。

数字として見えるようになると、両立できる部分とできない部分が分かりやすくなります。決断は、状況を把握したあとでも遅くありません。

ひとりで抱えない

猫の介護は、家族や周囲に相談しにくいと感じる方も少なくありません。

しかし一人で抱え込むほど、心も体も余裕がなくなっていきます。

家族はもちろん、動物病院の先生やペットシッターなど、頼れる相手は複数あります。

私自身も、猫の状態を誰かに話すだけで気持ちが軽くなった経験があります。相談することは、弱さではなく、猫と長く一緒にいるための準備のひとつです。

介護に必要な時間を洗い出してから仕事の続け方を考える

「辞めるべきか」を考える前に、実際どれくらいの時間を介護に使っているかを把握することが欠かせません。

感覚だけで判断すると、必要以上に不安が大きくなってしまうことがあります。

1日の介護時間を書き出す

朝晩の食事や排泄のお世話、投薬など、毎日決まって発生する介護時間を書き出してみましょう。

私の場合は、朝の食事や排泄処置に30分ほど、夜も同じくらいの時間がかかっていました。

一日の中でどの時間帯が最も負担になっているかが分かると、勤務時間の調整や家族への相談もしやすくなります。

まずは一週間分を記録し、平均の時間を出してみることをおすすめします。

通院や急変時の対応時間

高齢猫の介護では、決まった時間だけでなく、急な体調変化への対応も必要になります。

通院のための半休や、仕事中に様子が気になって一時帰宅することもあるでしょう。

見守りカメラがあれば、外出先からでも様子を確認でき、無駄な心配を減らせます。

私自身もFurboを使い、昼休みに猫の様子を確認する習慣が、仕事と介護の両立を支えてくれました。

睡眠と自分の体調を含める

介護の時間を数えるときは、自分の睡眠や休息の時間もあわせて考えてください。

夜間に何度も起こされる生活が続くと、体調を崩し、結果的に仕事にも支障が出てしまいます。

私は自分が倒れては猫の世話もできなくなると考え、体調管理を介護計画の一部として扱うようにしていました。介護の計画には、自分を休ませる時間も必ず組み込みましょう。

仕事を辞めた場合の収入と支出、本当に大丈夫か

介護のために仕事を辞めると決める前に、収入がなくなったあとの生活を具体的に想像しておくことが大切です。ここでは収入と支出、両方の面から整理します。

収入がなくなった場合の支出

生活費に加えて、猫の医療費や介護用品の費用も継続してかかります。

退職後は収入が途切れるいっぽうで、支出は減らない、あるいは増えることもあります。

まずは1か月にかかる生活費と介護費用を合計し、貯蓄でどのくらいの期間をまかなえるかを計算してみましょう。

数字にしておくことで、漠然とした不安が具体的な計画に変わります。

介護費用と医療費の目安

猫の状態によって、通院や薬、介護用品にかかる費用は大きく変わります。

点滴や投薬が必要になると、月々の出費が増えることも珍しくありません。

動物病院で今後想定される治療内容や費用の目安をあらかじめ聞いておくと、退職後の資金計画が立てやすくなります。ペット保険に加入している場合は、対象となる治療の範囲も確認しておきましょう。

貯蓄と失業保険の見込み

自己都合で退職した場合、基本手当は7日間の待期期間に加え、原則として一定の給付制限があります。

2025年4月以降、給付制限期間は原則2か月から1か月へ短縮されました。

ただし、実際の支給時期は手続きや認定日などによって異なります。

退職後すぐに収入が入るとは限らないため、ハローワークインターネットサービスで最新の条件を確認したうえで、当面の生活費を確保しておきましょう。

辞める前に使いたい制度と頼れる先(有給・勤務時間変更・家族・外部サービス)

退職はいつでも選べる、いわば最後の手段です。その前に、今の職場や周囲で使える制度やサービスがないか、一つずつ確認しておきましょう。

有給休暇を使う

通院や体調の急変には、まず有給休暇を活用しましょう。

日本の法律では、家族の介護を目的とした介護休業・介護休暇は人の家族が対象で、猫などのペットは含まれていません。

ただし近年は、企業が独自にペットの通院や介護にも使える休暇制度を設ける例も出てきています。

就業規則を確認し、有給休暇や特別休暇の使い方を人事に相談してみる価値はあります。

勤務時間や働き方を相談する

始業や終業の時間をずらせるフレックスタイム制度や、時短勤務が使える職場もあります。

私は残業を1時間以内に抑えるよう意識し、退社後すぐに猫の世話ができるよう調整していました。

制度化されていなくても、上司に事情を話し、個別に相談できる場合もあります。

抱え込む前に、まずは職場に相談してみることをおすすめします。

家族や外部サービスに頼る

介護のすべてを一人で担う必要はありません。

家族に対応できる部分を分担してもらうだけでも、心の余裕は大きく変わります。

私の場合、投薬などの処置は自分が行い、留守中の見守りや緊急時の指示は家族に頼ることで、仕事中も安心して過ごせました。

ペットシッターや動物病院の往診サービスなど、外部の力を借りる選択肢も検討してみましょう。

猫の介護をしながら仕事を辞めずに働き続ける方法

退職以外にも、働き方を変えることで介護と仕事を両立できる場合があります。ここでは在宅勤務やフリーランスという選択肢を紹介します。

在宅勤務に切り替える

在宅勤務ができる仕事であれば、通勤時間がなくなる分、介護に使える時間を増やせます。

私は退職後、在宅でライターやブログ運営、デザインの仕事を経験しました。副業で退職前から準備していたおかげです。

会社に在宅勤務の制度がない場合でも、介護を理由に相談してみる余地はあります。

まずは自分の仕事のうち、在宅でもできる部分がないか整理してみましょう。

フリーランスという選択

フリーランスは働く時間を自分で決めやすいいっぽう、収入が不安定になりやすい面もあります。

私は会社員をしながら副業でスキルを身につけ、月に10万円ほど稼げるようになってから独立を考えました。

ただ、実際に退職してみると、副業で収入を得ることと、その収入だけで生活を続けることは別だと感じました。

フリーランスを考える場合は「いくら稼げたか」だけでなく、その収入を半年、1年と継続できそうかまで考えておくことをおすすめします。

副業から始めてみる

転職やフリーランスに不安がある場合は、今の仕事を続けながら副業を試す方法もあります。

ライティングやデザインなど、オンラインで学べるスキルは増えています。

私自身、副業を学ぶ中でクライアントワークができるようになり、それが後の在宅生活を支える土台になりました。小さく始めて、自分に合うかどうかを確かめてみましょう。

猫の介護で仕事を辞め、会社員に戻った私が今思うこと

ここからは、猫の介護をきっかけに退職し、在宅で働き、再び会社員に戻った私自身の経験をお伝えします。同じように悩んでいる方の判断材料になればと思います。

退職して在宅で働いてみて分かったこと

私は猫の介護をきっかけに、長く勤めた会社を退職しました。

当時は、決まった時間に出勤しなければならない生活よりも、猫のそばで働ける環境を作ることの方が大切だと考えていました。

退職後は、ライティングやデザイン、ブログなど在宅でできる仕事に取り組みました。

通勤がなく、猫の様子をすぐ確認できる生活は、介護という面では大きな安心につながりました。

会社員に戻って気づいたこと

一方で、在宅で働けばすべてが楽になるわけではありませんでした。

フリーランスは収入が毎月決まっているわけではなく、仕事を取ることも、納期を守ることも、すべて自分で管理しなければなりません。

猫の介護に時間を使える代わりに、収入への不安を抱えることも増えました。

その後、私は再び会社員として働くことを選びました。

毎月決まった収入があり、休日が決まっている生活に戻ってみて、安定した働き方が自分と猫の暮らしを支えてくれる面もあると気づきました。

「辞める」「続ける」の二択で考えない

だから今は、「猫のために仕事を辞めるか、続けるか」の二択で考えなくてもいいと思っています。

有給を使う、残業を減らす、家から近い職場へ転職する、在宅勤務ができる仕事を探す、副業を育ててから独立するなど、働き方にはその間にもたくさんの選択肢があります。

猫の状態も、自分の生活も変わっていきます。一度会社を辞めても、また戻って構いません。

大切なのは「一度決めた働き方を続けること」ではなく、そのときの猫と自分が無理なく暮らせる形へ、何度でも働き方を変えていくことだと、私は感じています。

それでも辞めると決めたときの準備

考えたうえで、それでも退職を選ぶこともあるでしょう。その場合は、辞めたあとに困らないよう、いくつかの準備をしておくことをおすすめします。

退職前に準備するお金

退職金や貯蓄がどれくらいあるかを確認し、社会保険料など退職後にかかる費用も含めて計算しておきましょう。

これはあくまで私の場合ですが、25年勤めたことで退職金にある程度余裕があり、失業保険と合わせて8か月ほどは生活できると考えていました。

しかし実際に辞めてみると、国民健康保険や年金、猫の通院費など自分で支払うお金は想像以上に多く、貯蓄残高が毎月減っていくことは大きな精神的な負担でした。

この経験から、退職前には「何か月暮らせるか」だけでなく、猫の医療費が増えた場合でも生活できるかまで考えておくことをおすすめします。

再就職を見据えておく

一度退職しても、また会社員に戻るという選択肢は残しておいて構いません。

私は在宅の仕事だけで生活を続けることが難しくなり、家から近く、介護に支障が出にくい職場を選んで再就職しました。

決まった休みと安定した収入があることで、精神的にも経済的にも楽になったと感じています。

辞めることだけが正解ではないと、身をもって知りました。

在宅で働く土台を作る

退職前から少しずつ在宅で働くスキルや実績を作っておくと、いざというときの選択肢が広がります。

私は今も、再び在宅ワークに戻れるように準備を続けています。

一度うまくいかなかった経験があるからこそ、次は同じ失敗をしないよう計画を立てています。焦らず、自分と猫のペースに合った働き方を探していきましょう。

よくある質問

猫の介護で仕事を辞めるべきでしょうか。

猫の状態や生活環境によって異なるため、一律に「辞めるべき」とは言えません。

まずは介護に必要な時間、仕事を続けた場合に困っていること、退職後の生活費の3つを整理してみてください。

私自身は猫の介護を理由の一つとして会社を辞めましたが、その後在宅で働き、再び会社員にも戻りました。

その経験から、退職だけが解決策ではないと感じています。

有給休暇、勤務時間の変更、家族や外部サービス、転職、在宅勤務などを検討したうえで、それでも両立が難しい場合に退職を選ぶ、という順番でも遅くありません。

猫の介護のために仕事を辞めても後悔しませんか。

後悔するかどうかは人によって異なります。

ただ、辞める前に時間とお金を整理し、使える制度を確認しておくことで、後悔を減らすことはできます。

私自身、退職前にある程度の資金は準備していましたが、実際に会社を辞めると国民健康保険や年金、猫の医療費などの負担が想像以上に大きく、貯蓄が減っていく不安を経験しました。

決断そのものより、決断までの準備が後悔の有無を左右すると感じています。

介護休暇やペット休暇はもらえますか。

法律で定められた介護休業・介護休暇は人の家族を対象としており、猫などのペットは含まれません。

ただし、企業によっては独自にペットの通院や介護にも使える休暇制度を設けている場合があります。

まずは就業規則を確認し、有給休暇や特別休暇の活用について人事に相談してみましょう。

辞めたあと収入はどう確保すればいいですか。

退職後は、貯蓄と失業保険でどれくらいの期間をまかなえるかを事前に計算しておくことが大切です。

自己都合退職の場合、基本手当が支給されるまでには待期期間に加えて一定の給付制限があり、退職後すぐに収入が入るとは限りません。

在宅ワークや副業を退職前から始めておくと、収入がゼロになる期間を減らせます。

一人暮らしでも仕事と介護は両立できますか。

一人暮らしでも、猫の状態によっては見守りカメラやペットシッター、動物病院など頼れる先を組み合わせることで、仕事と介護を続けられる場合があります。一人暮らしでの猫の介護については、当ブログの別記事「老猫の介護と一人暮らし」でも詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。

まとめ

猫の介護で仕事を辞めるべきか迷ったとき、すぐに答えを出す必要はありません。

私自身、猫の介護をしながら会社員として働き、その後退職して在宅で働き、再び会社員に戻りました。

振り返って思うのは、会社員にも在宅ワークにも、それぞれ良いところと大変なところがあるということです。

だから、「辞める」「辞めない」の二択だけで考えなくても大丈夫です。

有給を使う、残業を減らす、家族に頼る、外部サービスを使う、家から近い職場へ転職する、在宅でできる仕事を少しずつ始めるなど、その時々の猫の状態と自分の生活に合わせて、働き方を変えていくこともできます。

もし今、仕事を辞めたいほどつらいなら、まず一週間だけ、介護に使っている時間と困っていることを書き出してみてください。

猫のために自分の生活をすべて手放すのではなく、猫と自分の両方が暮らしていける方法を探すこと。私は、それが長い介護を続けるために大切なことだと感じています。

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