高齢猫の介護とおむつ|必要なタイミングと選び方

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高齢猫のオムツの選び方
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「そろそろおむつが必要かもしれない」

「でも、うちの子に合うものが分からない」

高齢になってトイレの失敗が増えたり、病気や麻痺によって自力で排泄することが難しくなったりすると、おむつを検討することがあります。

しかし、初めて猫におむつを使うときは、

「嫌がらないだろうか」
「蒸れたり、かぶれたりしないだろうか」
「すぐ脱げてしまわないだろうか」

と心配になる飼い主さんもいるでしょう。

私も、下半身不随になった愛猫「ちいちゃん」に初めておむつを使ったときは、同じように不安でした。

最初は人間の赤ちゃん用おむつを試し、その後犬用へ変更。

脱げる、ずれる、横漏れするといった失敗を何度も経験しながら、ちいちゃんに合う方法を探してきました。

そのおむつ生活は、下半身不随になってから亡くなるまで約5年間続きました。

この記事では、高齢猫におむつを検討するタイミングや選び方、脱げる・漏れるときの工夫、清潔を保つために気をつけたいことを解説します。

5年間のおむつ介護で実際に使ったものや、うまくいかなかった方法も紹介しますので参考にしてみてくださいね。

この記事でわかること
  • 猫におむつを検討するタイミング
  • 猫に合うおむつを選ぶポイント
  • おむつが脱げる・漏れるときの工夫
  • おむつ交換時の清潔ケア
  • 5年間のおむつ介護で役立ったもの・失敗したもの
目次

高齢猫におむつが必要になるのはどんなとき?

猫のおむつは「○歳になったら必要」というものではありません。

トイレまで移動することが難しくなったり、自分の意思で排泄をコントロールできなくなったりしたときなど、猫の状態に合わせて検討します。

ただし、これまでできていた排泄を突然失敗するようになった場合は、「年齢のせい」と決めつけず、まず動物病院へ相談しましょう。

トイレの失敗が増えたとき

高齢になると、足腰が弱ってトイレまで間に合わなくなったり、トイレへ入りにくくなったりすることがあります。

ただし、粗相が増えたからといって、すぐにおむつが必要とは限りません。

トイレの段差を低くする、寝床からトイレまでの距離を短くするなど、環境を見直すことで対応できる場合もあります。

おむつは、そうした工夫だけでは対応が難しいときの選択肢の一つとして考えるとよいでしょう。

下半身不随などで排泄をコントロールできないとき

病気やけがなどによって下半身が動かなくなると、自分の意思で排泄をコントロールすることが難しくなる猫もいます。

ちいちゃんも下半身不随になってから排尿の感覚がなく、自然に尿が漏れてしまう状態になりました。

そのままでは体や寝床が濡れてしまい、部屋の汚れやにおいも気になります。

そこで私は、自宅でのおむつ介護を始めました。

排泄の状態や必要な介助は猫によって異なるため、排尿・排便そのものについては獣医師へ相談しながら対応してください。

寝たきりに近づいたとき

自力でトイレまで移動できなくなった猫でも、おむつが選択肢になることがあります。

ただし、寝たきりの猫はおむつだけでなく、寝床を清潔に保つことや皮膚の状態を確認することも大切です。

私はおむつだけに頼らず、寝床にもペットシーツを敷き、その上に洗い替えできるタオルを重ねていました。

おむつから横漏れしてもベッド本体まで汚れにくくなり、洗濯や交換の負担も減らせました。

猫のおむつはどう選ぶ?私が犬用にたどり着くまで

猫のおむつ選びで大切なのは、表示されている体重だけで決めるのではなく、実際の体型に合っているか確認することです。

私も最初からちいちゃんに合うおむつは見つけられませんでした。

最初に試したのは人間の赤ちゃん用だった

最初に購入したのは、人間の赤ちゃん用のおむつとおむつカバーでした。

しかし、猫とは体型が違うため、ちいちゃんにはうまくフィットしませんでした。

自分で加工することも考えましたが、私は裁縫が得意ではなく、思うように作れません。

そこで次に犬用のおむつを試しました。

少量のお試しから始めると選びやすかった

最初はどのサイズが合うのか分からなかったため、私は少量のお試しタイプを購入しました。

いきなり大量に購入すると、サイズが合わなかったときに余ってしまいます。

実際に装着して、胴まわりや尻尾の位置、動いたときにずれないかなどを確認してから枚数を増やす方法は、私には合っていました。

最終的に犬用の女の子用Mサイズを使った

最終的にちいちゃんに使用していたのは、犬の女の子用のおむつです。

ちいちゃんは約5kgで、Mサイズを使っていました。

ペット用なので尻尾部分にはあらかじめ切り込みがあり、自分で加工する必要がありません。

つけ外しもしやすく、5年間のおむつ生活ではこのタイプを使い続けました。

ただし、同じ体重でも猫によって体型は違います。ちいちゃんの「5kg・Mサイズ」は、あくまで我が家の場合として参考にしてくださいね。

おむつが脱げる・横漏れする|実際に困ったことと対策

5年間のおむつ介護で特に困ったのが、「脱げること」と「横漏れ」でした。

おむつを履かせればすべて解決するわけではなく、ちいちゃんの動き方や生活に合わせて何度も工夫しました。

下半身を引きずるとおむつが脱げてしまった

ちいちゃんは下半身不随になってからも、前足を使って自分で移動していました。

そのため、おむつだけを履かせても、下半身を引きずって移動しているうちに少しずつずれて脱げてしまいます。

そこで、おむつカバーを使うことにしました。

洋服型のおむつカバーでずれにくくなった

最初は下半身だけを覆うタイプのおむつカバーを使いましたが、それでも脱げることがありました。

そこで見つけたのが、洋服のように体を覆うタイプのおむつカバーです。

ボタンでつけ外しができ、伸縮性もあったため、下半身を引きずって移動してもおむつがずれにくくなりました。

私の場合は常時3枚ほど用意していました。

洗濯を考えると5枚ほどあればさらに安心でしたが、1枚約4,000円と安くはなかったため、まずは最低2枚程度あると洗い替えしやすいと感じました。

これはあくまで我が家で使っていた枚数です。猫の汚れ方や洗濯頻度によって必要枚数は変わります。


[グレー/M/cat-g01]猫のおむつカバー

洋服型カバーでも横漏れは完全には防げなかった

洋服型カバーで「脱げる」問題はかなり改善しました。

しかし、横漏れまで完全になくなったわけではありません。

会社員だったころは、朝に交換してから帰宅するまで、長い日には約12時間交換できないことがありました。

帰宅すると横漏れして、ちいちゃんの体やベッドが濡れていることもありました。

「もっと早く交換してあげられたら」

仕事中もそう思っていました。

一方、在宅で働いていた時期は昼にも交換できたため、私の場合は汚れや横漏れがかなり減りました。

交換できる間隔は猫の排尿量やおむつの種類などによって変わるため、「○時間なら大丈夫」とは考えず、その子の状態を確認しながら調整することが大切です。

生理用品を使ったこともあったが、すぐにやめた

横漏れに悩んでいたころ、女性用の生理用品を追加すれば吸収量を増やせるのではないかと考えたことがあります。

しかし実際につけてみると、かなりもこもこしてしまいました。

ちいちゃんが動きづらそうで、かわいそうに感じたため、すぐにやめました。

介護では「もっと良くしたい」と思っていろいろ試しますが、実際に使ってみて猫に合わなければやめることも大切だと感じています。

おむつ交換と清潔ケアで私が続けていたこと

おむつ生活で私が特に気をつけていたのが、皮膚とお尻まわりを清潔に保つことです。

幸い、ちいちゃんには大きなおむつかぶれはありませんでした。

それでも交換するたびに、赤みやかゆそうなところがないか確認していました。

普段の交換ではお尻と皮膚を確認する

普段のおむつ交換では、ペット用のお手入れシートなどを使って汚れを落としていました。

その際、おむつを交換するだけで終わらせず、皮膚の状態も一緒に確認します。

赤くなっていないか、汚れが残っていないかなどを見ることを習慣にしていました。

便で汚れたときは部分的に洗っていた

便がおむつの中に出てしまったときは、体全体をお風呂に入れるのではなく、お尻まわりだけをきれいにしていました。

私の場合は、容器に人肌程度のお湯を用意し、下にペットシーツを2〜3枚敷いてから、濡らしたティッシュなどで少しずつ汚れを落としていました。

最後は水分が残らないようにしっかり拭き取ってから、新しいおむつを履かせます。

これは我が家で行っていた方法です。皮膚に炎症がある場合や、どのケア用品を使えばよいか分からない場合は、獣医師へ相談してください。

仕事をしながらのおむつ介護で感じたこと

おむつ介護そのものより大変だったのは、「交換してあげたいときに交換できないこと」でした。

会社員だったころは、朝に交換して出勤すると、帰宅まで交換できません。

家族にもお願いしましたが、慣れていない人に交換してもらうのは簡単ではありませんでした。

帰宅したら最初におむつを交換していた

仕事から帰ったら、私はまずちいちゃんのおむつを確認して交換していました。

朝のおむつ交換では、テーブルに毛布、タオル、ペットシーツを敷いてちいちゃんを乗せ、必要なときは母に手伝ってもらいました。

最初は交換だけでも15分ほどかかっていました。

それでも毎日繰り返していると少しずつ慣れ、最終的には5分程度で交換できるようになりました。

最初の3か月は試行錯誤の連続だった

おむつ介護を始めて最初の3か月ほどは、本当に大変でした。

サイズ選びも分からない。

漏れる。

脱げる。

交換にも時間がかかる。

どうすればいいか分からないことは、動物病院でも相談していました。

それでも毎日続けているうちに、自分なりのやり方が決まり、朝晩のおむつ交換が生活のルーティンになっていきました。

在宅で働けた時期は負担が大きく減った

在宅で働くようになってからは、昼間にもおむつを交換できるようになりました。

すると横漏れや汚れが減り、ちいちゃんだけでなく、私自身の負担もかなり軽くなりました。

おむつ介護では商品選びだけでなく、「誰が、いつ交換できるのか」まで考えておくことが大切だと5年間の経験から感じています。

5年間のおむつ介護で「用意してよかった」と感じたもの

私がもう一度同じ介護をするとしたら、最初から高価な介護用品をたくさんそろえることはしないと思います。

むしろ、毎日洗ったり交換したりできるものを多めに準備します。

特に役立ったのは、

  • ペット用おむつ
  • 洗い替えのおむつカバー
  • ペットシーツ
  • たくさんのタオル
  • 汚れても交換しやすい寝床
  • お手入れ用品

でした。

介護用品は専門性の高いものはお金をかけて、毎日使う消耗品は、汚れたらすぐ新しいものへ交換できるよう安いものを購入していました。

よくある質問

猫のおむつは何歳から使いますか?

年齢だけで決めるものではありません。

トイレまで移動するのが難しい、自分で排泄をコントロールできないなど、その猫の状態に合わせて検討します。

突然粗相が増えた場合などは、加齢と決めつけず動物病院へ相談しましょう。

猫に犬用のおむつを使っても大丈夫ですか?

猫の体型に合えば、犬用のおむつを使える場合があります。

ちいちゃんの場合は犬の女の子用Mサイズが合い、約5年間使用しました。

ただし、同じ5kg前後でも体型は異なるため、少量から試してフィット感を確認することをおすすめします。

おむつは1日何回交換すればいいですか?

一律に「1日○回」と決めるより、排泄量や汚れ、おむつの状態を確認して交換することが大切です。

我が家では1日2〜3回交換していました。

会社員時代は朝晩になってしまうこともあり、長時間交換できない日は横漏れに悩みました。

これは推奨回数ではなく、あくまで私の介護時の経験です。

猫がおむつを嫌がったらどうすればいいですか?

サイズが合っていない、締め付けや蒸れが気になるなど、嫌がる理由がないか確認します。

ちいちゃんは激しく暴れることはありませんでしたが、少し嫌がって鳴くことはありました。

一人で難しいときは無理をせず、家族などに手伝ってもらう方法もあります。

まとめ|おむつ介護は少しずつ慣れていけばいい

猫のおむつ介護を始めたころ、私も何を選べばいいのか分かりませんでした。

人間用のおむつを試したり、漏れに悩んだり、おむつカバーを探したり。

最初の3か月ほどは、試行錯誤の連続でした。

それでも毎日繰り返しているうちに、15分ほどかかっていた交換が5分ほどになり、いつしか毎日のルーティンに。

最初から完璧にできなくても大丈夫です。

まずは少量のおむつを試し、愛猫に合うサイズや形を探してみてください。

そして一人で交換するのが難しいときに備えて、家族など手伝ってくれる人を見つけておくこともおすすめします。
猫にも飼い主にも負担の少ない方法を、少しずつ探していきましょう。

高齢猫のオムツの選び方

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